4~10位には、配当狙い・株主優待狙い銘柄がずらり…だが、1社だけ異色の存在が

以上が、株式投資デビューをした人が投資したトップスリー銘柄ですが、4位以下、10位までも、やはり有名企業が顔を揃えています。

4位の日本たばこ産業は「配当利回り狙い」でしょう。何しろ予想配当利回りは4.8%です。直近、ようやく金利が上昇傾向にあるとはいえ、預貯金でこれだけの利回りを出せるものはありませんし、定期預金の利率が年4.8%に達するのは、まだまだ先のことでしょう。

その他、6位のオリエンタルランドは株主優待狙いでしょうし、7位の上新電機も同じでしょう。ちなみに上新電機の優待利回りは3.05%で、これに配当利回りを合わせた「配当+優待利回り」は、7.23%にも達しています。

こうしたなかでちょっと異色な感じを受けるのが、三菱HCキャピタルです。2021年4月に日立キャピタルと経営統合して、リース業界首位級の企業ですが、この手のリース業界はBtoBビジネスであり、個人向けサービスはほとんど行っていません。これが「異色」と感じた理由で、このランキングの上位にいる企業は、大半が個人向けに財・サービスを提供しているBtoCビジネスです。BtoCビジネスだからこそ、その知名度の高さで、株式投資初心者が選ぶ銘柄ランキングの上位に入れたとも考えられますが、その伝からすると、8位とはいえ、三菱HCキャピタルがトップ10に入ってきたのは、いささか驚きです。

ちなみに上位10社のうち、3社(三菱UFJフィナンシャル・グループ、三菱HCキャピタル、10位の三菱商事)が三菱グループの企業である点において、同グループの強さのようなものを印象付けられたランキングでした。