足元で新たな上昇トレンド トランプ関税ショック後に年初来高値
日立建機の株価は2023年に大きく上昇しました。3000円前後で取引されていたところ、同年9月には4927円の高値をつけます。当時(2024年3月期)は業績が急拡大し、第3四半期まで前期比6割超の最終増益が続きました。通期では32.9%の増益に落ち着いたものの、利益改善の期待が投資家に広がり、株価の大幅高につながったとみられます。
その後、2024年8月の日本株急落では2896.5円の安値をつけました。以降はおおむね順調です。3500円台の取引が続いたあと、2025年ごろから上昇トレンドを迎えています。同年4月のトランプ関税ショックによる急落も下げ幅を取り戻しており、翌5月には年初来高値4538円をつけました。現在は4300円前後での取引となっています。
【日立建機の株価チャート(過去5年間)】
・株価:4301円(2025年5月26日終値)
配当金はどうでしょうか。日立建機は配当性向30%~40%を目安としており、2025年3月期まで2期連続の増配を実施しました。今期(2026年3月期)は、前期と同額の1株あたり175円を予定します。配当利回りは4.07%と、比較的高い水準となっています。
【日立建機の予想配当利回り(2026年3月期)】
・予想配当金:175円
・予想配当利回り:4.07%
出所:日立建機ホームページ
NISAで日立建機の株式を買った場合、配当金はどれくらい受け取れるのでしょうか。
NISAでは成長投資枠で個別株式に投資できます。成長投資枠は、年240万円までの投資が可能です。日立建機の株価4301円で計算すると、最大500株まで購入できます。1株あたり配当金が175円なら、総受取配当金は8万7500円です。本来は約1万7500円の税金が生じますが、非課税のNISAなら額面どおり受け取れます。
今回は日立建機に焦点を当ててみましょう。同社の概要と業績を解説します。