【年収1200万円以上】老後の生活資金源ランキング 

5000世帯を対象に金融資産や借入金、家計の状況などを聞いた調査「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会)から年収1200万円以上の世帯の回答を見ていきましょう。「老後における生活資金源」についてです。
※家計の金融行動に関する世論調査2023年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)

「公的年金」「企業年金」などに加えて「就労」も

 
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」
(※実数318、3つまでの複数回答)
 

1位 公的年金 69.2%
2位 企業年金、個人年金、保険金 45.9%
3位 就業による収入 43.1%
4位 金融資産の取り崩し     30.8%
5位 利子配当所得 17.9%

二人以上世帯の老後生活の資金源1位は「公的年金」で約70%でした。1200万円以上の世帯が最も頼りにする公的年金という答えは他の年収帯とも変わらない結果です。2位は「企業年金、個人年金、保険金」約46%。3位の「就業による収入」は約43%と、2位と肩を並べています。

以下、4位「金融資産の取り崩し」約31%、5位「利子配当所得」約18%と続きます。

二人以上世帯のランキングでは他の年収帯と比較して、「企業年金、個人年金、保険金」の割合が最も高いのが特徴です。例えば「750万~1000万円未満」世帯と比較すると約5ポイントも多くなっています。

一方で「就労による収入」は他の年収帯と比較して低い傾向にあり、例えば「500万~750万円未満」世帯と比べて約10ポイント低い結果となっています。

また二人以上世帯では、家族形態や年齢にもよりますが、何人かの家族がいるため資金源が複数にわたる可能性があり、分散が図れているともいえます。また公的年金や企業年金などが二人分という家庭も含まれます。老後に向けて頼りにする先が複数あることは安心材料の一つといえそうです。

●前編「【年収1200万円以上世帯】老後の生活費はいくらと見込む? 「101万円」「41万円」、その答えは」