住み替え理由として重要視しているのは?
50代・60代で今後「持ち家」への住み替えを予定している方に、住み替え予定の理由をうかがったところ、どちらの年代も住み替え(予定)の理由、第1位は「終の棲み処と考えて」となりました【図表3・4】。また、その選択割合も、50代では25.9%、60代では39.7%と、次の住まいを最後の住まいと考えは、50代から60代になることで一層強くなることがわかりました。
その他の理由としては、50代では「住環境を考えて」(21.1%)、「親と同居することになるため」(16.7%)、60代では「住環境を考えて」(14.5%)、「家族構成の変化を考えて」(10.7%)が上位となり、終の棲み処を意識して、自身が心地よく過ごすことができる住環境というところも住み替え(予定)の理由として、重視されている様子がうかがえました。
【図表3】50代の今後の住み替え理由 (回答者:254人)
*教育環境:通学面、受験面 *勤務先への通勤:就職・転職・異動 住居費:賃貸→家賃・共益費 持ち家→住宅ローン返済費・管理費・修繕積立金など
【図表4】60代の今後の住み替え理由 (回答者:204人)
*教育環境:通学面、受験面 *勤務先への通勤:就職・転職・異動 住居費:賃貸→家賃・共益費 持ち家→住宅ローン返済費・管理費・修繕積立金など
今回は、今後の住み替え意識の中でも50代・60代の「持ち家へ住み替え」を予定している方に着目し解説しました。全体の中で住み替えを予定している同年代の方は、割合としては少数であるものの、それでも住み替えを考えている方は、明確な意識を持たれているように見受けられました。次回は、反対に「過去住み替えをしておらず、今後もする予定がない人」に注目してみていきたいと思います。
●過去も今後も住み替え(予定)なしの割合は、30代~50代での傾斜が大きくなっています。その理由は、次回記事【住居選択の転換点となる30代・40代で、「過去も今後も住み替えなし」派が過半数を超える理由とは?】で詳説します。