「経済不安解消のため定年後も働く」が8割超

結局のところ回答者たちは何歳まで働きたいと考えているのだろうか。調査では、平均64.1歳と、法改正後の事実上の定年である65歳にほぼ近い結果となった。さらに調査では、回答結果を働く意欲別に集計した。結果、「定年前に辞めたい派」は平均59.2歳、「定年で辞めたい派」は平均63.5歳、そして「定年以降もはたらきたい派」は平均70.2歳だった。

老後に必要な資金を貯めるのはかなりのハードルだ。経済不安を解消できるなら、定年後も働きたい。そう考える人は多いようである。調査結果では、「定年以降もはたらく派」(=「絶対に定年以降もはたらく」「定年以降もはたらく」「どちらかといえば定年以降もはたらく」と回答した人)は82.5%に達した。

最後に調査に寄せられたコメントを紹介したい。「65歳まで再雇用があるが、優秀な人材の場合さらに延長される事もあるので、狙いたい」、「70歳を超えても現役の上司がいた。その姿を見て『定年=終わり』ではなく『新たなスタート』と感じた」、など定年後も働きたいという声。一方で、「毎日疲れていて限界なので45歳くらいで辞めたい。65~70歳まで9-18時ではたらくと考えたら気が遠い」、といった早期リタイアを希望する声もあった。

出所:パーソルキャリア株式会社(Job総研) 「2024年 定年に関する意識調査」

調査概要 調査主体:パーソルキャリア株式会社(Job総研) 調査名:2024年 定年に関する意識調査 調査対象:現在職を持つJobQ Town登録者で、全国20~50代の男女606人 調査期間:2024年10月9日〜10月15日