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石破さんの日本銀行に対する接し方が少し変わってきたかもしれません。マーケットはどのように反応しているのか。おそらく市場は石破政権が火消しに動いていると受け止めている。今回はそんな話をしようと思います。次のグラフを見てください。
7月31日からチャートを引き直し、10月3日木曜日までまとめたものです。日銀の追加利上げ決定が発表された当初、日経平均は一時3万9000円を超えました。しかし、日銀植田総裁の衝撃の記者会見があり、株価は一時3万1000円台まで急落しました。
8月7日に内田副総裁が、「どんどん利上げするわけではない、とりわけマーケットが非常に混乱しているときは利上げなどしない」趣旨の発言をし、マーケットは落ち着きを取り戻し、日経平均も3万8000円台まで戻っています。
しかしながら、大きな混乱があったことは事実です。なおかつ、利上げについては、「中立金利は1%以上ある」「目論見通り2025年に物価が安定的に推移するなら、金利は正常化する」など様々議論がありました。結果、日経平均は9月の頭にもう一度下がっています。
その後は、自民と総裁選の話題が盛り上がり、高市トレードなる言葉も登場しました、私たちの仲間内では「早苗バブル」なんて表現する人もいましたね。
とはいえ、バブルと言われようが、日経平均は上がり、総裁選の投開票があった9月27日には3万9000円を超えてきました。
おそらく総裁選の日にマーケットが織り込んだのは「もう追加利上げはない」ということでしょう。ところが蓋を開けてみると、勝利したのは緊縮派の石破さんだった。その結果、1900円安があり、もう一度下がった。その後石破さんが「しばらく利上げはない」趣旨の発言をして少し戻りましたが、大ドタバタは続いている。
ローソク足で見ると、そんなストーリーが見えてきます。
さて、こちらの画像を見てください。
日々の騰落率をまとめたものになります。たとえば、8月2日、5.8%下がっています。続く8月5日には12.4%下がっています。
しかし、6日には10%上がりました。13日には3.4%、16日も3.6%プラスになっている。そして9月に入ると、9月4日はマイナス4.2%に、9月12日はプラス3.4%となりましたが、9月30日にはまた4.8%下がりました。
つまり、8月、9月の2か月にわたって、3%以上の値動きのある状態が続いたわけです。マーケット参加者はくたびれてしまいますよね。
自慢話はたくさん聞こえてくると思います。しかし、ほとんどの人は儲かっていないでしょう。私はそう思います。