日本企業の高利回り社債も人気

No.3のソフトバンクGの社債も人気です。

今回の銘柄リストの中で唯一の低格付け債になるので他の債券よりリスクが高いと見なされていますが、会社の知名度や規模の大きさから安心感が高いと考える人も多く、何より5.7%と高い利回りを得られるという理由で投資する方が多いです。

有名な孫正義社長が経営する会社なので、彼をリスペクトする経営者や富裕層には特に人気の債券です。

No.4の三井住友FGも日本のメガバンクの一角という安心感からとても人気です。

三菱UFJFGやみずほFGも米ドル債券を発行しており、日本の銀行への信頼が厚い富裕層には特に人気が高いです。

No.5のオラクルはアメリカの大手IT企業です。

日本ではそこまで知名度が高くないかもしれませんが、時価総額50兆円の大企業です。日本でオラクルの時価総額を超えている会社はトヨタ自動車だけです(2024年4月時点)。

その巨大なIT企業が発行していて5.2%というそれなりに高い利回りを得られるということで人気なのです。

No.6のウォルト・ディズニーは説明不要かもしれませんが、ディズニーランドの大元の会社です。格付けもA−と高く、知名度とあいまって米ドル債券の人気も非常に高いです。

No.7のアップルも説明不要の有名企業です。

格付けも高く米国債と同水準です。アップルの米ドル債券なら安心して長期で持っていられるという方が多く、35.9年という特に期間が長い債券が人気です。

こういったところが富裕層に人気の米ドル債券の銘柄です。説明した債券銘柄や発行体は、世の中に存在する債券のほんの一部でしかありません。

富裕層のための米ドル債券投資戦略

 

著書 世古口俊介

出版社 総合法令出版

定価 1,650円(税込)