結婚相手は日本人だけではない。
そういう考えがずいぶんと普及してきました。もともと国際結婚をする人はいましたが、私の周りでは結婚相手に海外の方を希望する人が増えてきています。
この背景には、日本にはない自由な文化への憧れがあるようです。たとえば、日本人同士で結婚すれば、義実家と付き合わなければならない、特に女性は義母との関係で悩むこともありますから、そういった煩わしさを避けたい思いもあるのかもしれません。
今回は、子どもの頃から国際結婚を夢見ていた女性の話を紹介していきます。
親の言いつけで地元の男性と結婚。昔はよくあったこと⁉
山本愛子さん(仮名・54歳)は、子どものころから結婚相手は外国の人と決めていました。その背景には、山本さんが育った時代が関係しているようです。山本さんの青春時代は今とはかなり違っていて、女性は自由に生きるのが難しかったそう。特に結婚相手に関しては親や親戚が決めてしまうことも。山本さんは東北出身で、東京の大学に進学しました。親元を離れたので自由を満喫できたこともあって、東京で就職をしてこのまま地元には帰らずにいたいと考えていました。でも、それは許されることではありませんでした……。
親の強固な希望で地元に就職しました。1人娘の山本さんは親に逆らえなかったそうです。その後、山本さんは地元の男性と結婚、子どもも生まれました。でも、旦那さんとは相性が悪く、山本さんの性格を理解してもらえなかったそうです。山本さんがもっとオシャレをして、自分の自由時間もほしいと思っても、旦那さんは全く理解してくれません。
「東京で4年間好き勝手に暮らしていたのに、田舎に戻ったら息が詰まりそうに感じられました」山本さんはそう話していました。
自由な感覚の彼女と寡黙な旦那さんとは、なかなかうまくいかなかったようです。山本さんが何かにトライしようとすれば、旦那さんは頭ごなしに「だめだ!だめだ!」の連発です。お互い我慢の限界に達し離婚になりました。