――先述の課題解決に向けた、足元での御社の取り組みを教えてください。

オルタナティブデータをこれまで以上に使ってもらえるようなさまざまな施策を打ち出しています。5月にはPERAGARUをリニューアルし、これまで機関投資家のみに提供していた各種銘柄のオルタナティブデータを個人投資家でも閲覧できるようにしました。これによりhandsが保有する約350銘柄すべての情報に、個人投資家がアクセスできるようになりました。

また運用経験者などで構成するチームを設け、オルタナティブデータや伝統的データを用いた個別銘柄の分析リポートも公開しています。リポートを通じてオルタナティブデータを身近に感じてもらい、データの解釈や投資への活用方法などのヒントにもしていただければと考えています。

その他、各種メディアでの露出も増やしているところです。最近では動画投稿サイトYouTubeで活動する「投資インフルエンサー」とのタイアップも行いました。

――最後に、読者である個人投資家にメッセージをお願いします。

日本の個人投資家は世界的に見てもレベルが高いと言われています。個別株はもちろん、FXや仮想通貨などあらゆる投資先にアンテナを高く張っていますし、関心のある分野には特に深い知見も持ち合わせています。

オルタナティブデータは、まさに「銘柄を深く知るためのサポートツール」ですので、銘柄分析にこだわる個人投資家にとって非常に相性のいい指標になるでしょう。まずはオルタナティブデータの存在を頭の片隅に置いていただき、投資先を吟味する際に思い出してもらえれば幸いです。