6月の値上げ品目数は前年同月の約3倍に急増
実際に2025年はどの程度値上げが行われているのか。今回参考にするのは帝国データバンクによる主要な食品メーカー195社を対象にした2025年6月以降における飲食料品の値上げ動向を追った調査だ。結果を見ると、6月の飲食料品の値上げは家庭用を中心に1932品目にのぼり、平均値上げ率は14%だった。品目数に関しては前年6月の623品目から約3倍に増加している。
また2025年1月から6カ月連続で前年同月を上回っており、これは値上げラッシュが続いた2023年6月以来の水準だ。
10月までに公表される分も含めると2025年通年の値上げ品目数は累計で1万6224品目に上る。既に前年実績の年間1万2520品目を約3割上回っている形だ。米価に関する報道が相次いでいるが、実際にはその他の飲食料品でも値上げが続いている状況だ。
