年金額への不安に加え、家賃の負担も悩みの種に
私は今の会社に職人として出入りしていたのを機に入社したため、厚生年金に加入したのは40歳を過ぎてからです。それもあって、何年か前の「年金だけでは老後資金が2000万円足りない問題」の「平均的な年金収入」にも遠く及ばず、毎年送られてくる「ねんきん定期便」を見てはため息をついていました。
65歳までは会社が雇ってくれますが、その後は定期収入がなくなります。人手が足りない時に声をかけてもらうことも考えましたが、体力勝負の仕事のため、70歳近くまで続けていける自信がありません。
とはいえ、再来年から私が受け取れる年金は月12万円ほど。10歳下の妻のパート代と合わせても20万円にも届きません。
心配なのは、私に甲斐性がなくマイホームも購入できなかったため、いまだ賃貸暮らしだということでした。近隣の家賃が急に値上がりする中で、毎月10万円を切る今の家賃は格安だと思います。しかし、年金暮らしとなると勝手が違い、その9万円がずっしりと重くのしかかってくるのです。
家賃の安いアパートを探そうにも、高齢を理由に家主さんが貸し渋るという話をよく聞きます。70歳を前にして路頭に迷うことになりかねません。