所得と控除が理解できると、暮らしのさまざまな面で役立てられる

所得は保育料や児童手当の決定にも用いられるので、年収が同じであっても所得が変わるロジックを知っているかどうかは、結構重要なポイントではないかと思います。また税と社会保険では扶養の概念が違うので、育休で収入が下がった場合は、配偶者の扶養控除の対象になるケースもあるということも暮らしに役立つ豆知識と言えるでしょう。

また住宅ローン控除は「税額控除」といっていったん確定された所得税、ここでは源泉徴収票Dの欄に記載される金額から直接差し引かれるのでさらに節税効果が高いということが理解できるかと思います。従って、そもそも支払っている税金が少なければ、払った税金以上には差し引けないので、住宅ローン控除のメリットが十分に活かされないということもあり得るのです。

さあここまででありがちな節税の勘違いをいくつか紹介しましたが、いかがでしたでしょうか? ぜひ一度ご自身の所得税がどのような計算から算出されているのか確認してみましょう。そしてもし節税できる項目があるのであれば、この機会に考えてみるのもおすすめです。