「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が13年ぶりの3兆円ファンドに

 

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は国内公募投資信託(ETF除く)の中で最大の規模を誇り、純資産総額が初めて3兆円を突破した。月末ベースでみると、ファンドの残高が3兆円を超えるのは、2010年の「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」以来、約13年ぶりとなる。ただ、12月20日には純資産残高が3兆230億円に達したものの、月末には3兆円をやや割り込んでいる。

また、2024年の米国株は軟調な展開で始まった。S&P500種株価指数は昨年11月(+8.9%)、12月(+4.42%)と大きく上昇したが、年初からの下落は不安材料となっている。さらに、長期金利(10年物米国債利回り)の低下が株価上昇の要因となってきたが、その下降トレンドが一服感を示し、大手ハイテク株の動向も不透明である。

ただ、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)はネット証券を通じて積立投資している投資家も多く、高水準の資金流入が続く可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 2万3926円
信託報酬 0.09372%(年率・税込)
純資産残高 2兆8778.15億円

<騰落率>
1カ月 7.6%
3カ月 1.7%
6カ月 14.6%
1年  23.5%

※11月末時点