「JPMグローバル高利回りCBファンド(為替ヘッジなし、限定追加型)2023-11」が11月の資金流入額6位

 

11月の新規設定ファンドは19本と10月の21本と同水準だったが、設定額は約310億円と10月の約640億円から減少した。個別ファンドでもっとも設定額が大きかったのが「JPMグローバル高利回りCBファンド(為替ヘッジなし、限定追加型)2023-11」の約95億円だった。また、同ファンドの11月の資金流入額は約160億円で、公募投資信託(ETF除く)の中で第6位だった。

同ファンドは、先進国のCB(転換社債)を実質的な主要投資対象とし、安定的な収益の確保と信託財産の着実な成長をはかることを目的とする。転換社債は「転換社債型新株予約権付社債」の略称で、いつでも特定の条件で株式に転換できる権利のある社債のことである。英語では「Convertible Bond(CB)」と呼ばれている。株価が転換価格を上回れば、株式に転換して売却することで利益を得ることができる。また、株価が上回らなくても、定期的に利息を受け取ることができ、満期になると額面で償還されるため、株式ほどの値下がりリスクはない。転換社債には転換価額下方修正条項、コールオプション条項、期中償還権などさまざまな条件がついたものもあり、取引所にも上場されている。

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の純資産残高が増加

 

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の純資産残高は1兆6854.1億円となり、公募投資信託(ETF除く)の中で3位だった。11月は、同ファンドに724.54億円の資金流入があり、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を上回り、初めて資金流入額トップになった。

同ファンドは、9月8日から信託報酬率をそれまでの0.1133%(年率・税込)以内から0.05775%(年率・税込)以内に引き下げた。「eMAXIS Slim」シリーズは、将来にわたって業界最低水準の運用コストを目指すコンセプトで運用されている。今回の引き下げは、他社類似ファンドとの公正な比較を基準に、ファンドの持続性を考慮して信託報酬率を引き下げた。「eMAXIS Slim」シリーズでは、以下のように一定の純資産総額を超える部分には低い信託報酬率を適用しており、ファンドの規模拡大のメリットを投資家に還元することを目指している。

たとえば、同ファンドの純資産残高が1兆8000億円になると、実質的な信託報酬は0.05763%となる。12月以降も、同ファンドに高水準の資金流入があるかどうかに注目している。

■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 2万589円
信託報酬 0.05775%(年率・税込)
純資産残高 1兆6854.1億円

<騰落率>
1カ月   7.4 %
3カ月   1.6%
6カ月  12.6%
1年     21.0%

※11月末時点