株価の動きから景気を予測する

OECD(経済協力開発機構)が公表する日本の景気先行指数と日経平均株価の変動率を重ねます。

OECD景気先行指数と株価の推移(前年同月比)

株価が景気先行指数にさらに先行していることがわかります。この例からも株価が景気の現況に対しては大幅に先行するということが理解できるでしょう。

株式市場が存在する国にある株価指数

株式市場が存在する国では、その国を代表する株価指数があります。日本では、「日経平均株価」と「東証株価指数」の2つが、アメリカでは「NYダウ」「S&P500」「NASDAQ」の3つが代表的な株価指数です。

取引時間中は、リアルタイムにデータが更新されます。しかし、リアルタイムに更新されるデータを見るためには証券会社で口座開設をして証券会社のホームページで確認したり、経済ニュースメディアなどの有料会員になったりする必要がある場合がほとんどで、一般的には15分遅れなど、少し遅れたデータを見ることになります。

日経平均株価

日本でもっとも有名な株価指数が、「日経平均株価」です。「日経平均」や「日経225」と呼ばれることもあります。

ニュース番組で、「今日の日経平均は前日から〇〇円高い△△円となっています」という内容を聞いたことがある方も多いかと思います。

日経平均株価は、日本経済新聞社が東証プライムに上場する企業のなかから、業種などのバランスを考慮して選んだ、日本を代表する225社の平均株価のことです。ニュースなどで株式市場が好調というときは、日経平均が上昇傾向にあることを指しています。

TOPIX(東証株価指数)

TOPIX(東証株価指数)と呼ばれる株価指数も有名です。

日経平均株価よりも指数の算出に用いる会社数が多く、東証1部上場の全銘柄(2021年9月末時点:2,174社)を対象として、各銘柄の浮動株数をもとに時価総額を合計して計算しています(2022年4月の市場再編は流通時価総額などをもとに対象銘柄を段階的に見直し)。1968年1月4日を基準日として、当時の時価総額を100として指数を算出しています。

運用会社が日本株のパフォーマンスを説明する際にベンチマークとして用いるのはTOPIXであることが多いです。