米国に存在する代表的な株価指数

NYダウ

正式名称は「ダウ・ジョーンズ工業株価平均」であり、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が、アメリカのさまざまな業種の代表的な30銘柄を選出し、ダウ式平均株価にて算出しています。

計算方法はダウ式と呼ばれる、株価をすべて足し合わせて除数で割るという方法を採用しています。株価平均委員会(Average Committee)メンバーにより銘柄の見直しが行なわれ、主に企業の評判、成長の持続性、投資家の関心などを総合的に評価して決定されます。

S&P500

S&P500は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスという会社によって算出され、ニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を浮動株調整後の時価総額比率で加重平均し、指数化します。

S&P500の組入銘柄は、時価総額や流動性、浮動株の比率や業績など、さまざまな条件によってスクリーニングされ決定されます。さまざまな条件を満たす会社を選別した後に、そのなかから業種のバランスを加味したうえで決定されます。

NASDAQ

NASDAQは、アメリカのナスダック市場に上場する全銘柄で構成する時価総額加重平均型の指数です。

アップル社やマイクロソフト社が上場しているため、ハイテクやネット関連業界の動向を把握するための指標でもあります。

●第2回(投資するならチェック! 経済活動が活発かどうかを把握する“重要指標”)では、金融緩和の規模を確認するのにも役立つマネーストック統計の読み方について解説します。

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