寒い冬は、おいしい鍋料理で心も体も温まりますね。しかし、気になるのは、鍋の具材の値段で、下がったものと上がったものが混在しています。下がるものが増えてくれると具だくさんの鍋が食べられる。庶民としてはそう願いたいところです。

鍋の具材価格は値下がりと高止まりが混在、消費税減税議論に金融市場は財政・円安リスクを警戒

寒さが厳しくなると鍋料理を食べたくなることが多いのではないでしょうか。気温と鍋料理の頻度には統計的に強い関連性があることが知られています。さらに週末など鍋料理を食べやすいタイミングに頻度が増すことも知られています。鍋料理は、個食が多い現代社会では家族や友人が集まる良い機会になります。集まる場があれば会話も弾むことでしょう。場を共にする文化は日本の伝統でもあります。

今年は1月中旬以降に冷え込んだことで、ハクサイやネギなど葉物野菜は豊かに実って値段が下がりました。一方、鶏肉、豚肉、卵はエネルギーコストの上昇や円安などが原因で値段は高止まっています。カキ養殖が不作で値段は上がっています。地球温暖化の影響が指摘されています。

食品価格と言えば、8日の衆議院総選挙で食料品の消費税率の引き下げが争点の一つとなりました。野党は選挙戦でほぼ常に消費税率の引き下げを主張しました。しかし今回違ったのは、与党の自民党が2年間に限定して食料品の消費税率の引き下げを公約としたことです。ここまでくれば、減税の範囲は違っても、選挙結果がどう転んでも消費税は減税となる可能性は高いと言えました。

消費税は社会保障の財源になっています。衆議院の解散でずれ込みますが、その意味で消費税減税は、高市総理が野党に呼びかけた国民会議での議論を前提に社会保障改革を伴うことになるとみられています。高市総理が「実現に向けた検討を加速」など慎重に言葉を選ぶ理由もここにあるのです。

金融市場では、減税などバラマキの度が過ぎることで、財政破綻や円安が止まらなくなるリスクを織り込み始めました。まだ深刻なものではありませんが、国民会議での議論の行方は注視すべきです。

鍋料理はインバウンドの外国人にも人気です。おいしさはもちろんのこと、料理を目の前で調理することにエンターテインメント性があるからです。実は目の前で調理して、出来たての同じものを同時に食べる習慣は西洋など多くの国ではありません。外国人から見ればとても珍しい日本の文化なのです。


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