SOX指数は「フィラデルフィア半導体株指数」と呼ばれ、米国の半導体関連株の状況を表しています。そして、米国全体の景気やハイテク株の景気を探る「先行指標」として注目されていて、日本の半導体関連株にも影響を与えています。

この記事ではSOX指数の構成銘柄と仕組みについて解説します。

SOX指数とは?

SOX指数は、米国の主要な半導体関連30銘柄で構成される株価指数で、1993年12月1日を基準日として時価総額加重平均で算出されます。

SOX指数は、米国の半導体関連銘柄の状況を反映しており、景気判断の指標の一つとして注目されています。半導体産業はスマートフォンやパソコンなどの電子機器に欠かせない部品であるため、半導体産業が好調であれば景気が良いと判断される傾向があるからです。

SOX指数は日本株にも影響を与えます。日本株はSOX指数に含まれていませんが、SOX指数の動きは世界の半導体市況に対する市場の見方を反映するため、日本の半導体関連銘柄の株価も上下するからです。

日本の主な半導体関連株としては、アドバンテスト(6857)、ディスコ(6146)、東京エレクトロン(8035)、信越化学工業(4063)などがあります。

SOX指数と日本の半導体関連銘柄の株価は連動している可能性が高く、SOX指数の上昇は日本の半導体関連銘柄の投資判断材料の一つとなるのです。ただし、SOX指数が上昇していても、日本株の上昇タイミングが遅れるケースもあります。

そのため、売買のタイミングを考えることが重要です。SOX指数の上昇に伴って日本半導体関連銘柄が買われているとしても、少し上昇のタイミングが遅れている銘柄を探して売買するのも一つの方法でしょう。

投資信託でSOX指数に投資する

SOX指数には、以下の投資信託を通じて投資できます。

<購入・換金手数料なし>ニッセイSOX指数インデックスファンド
(米国半導体株)

SOX指数(配当込み、円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。2023年3月に設定され、6月末時点の騰落率は以下の通りです。

1カ月      5.9%
3カ月    22.8%
設定来  25.6%

ネット証券を利用すれば100円から購入できるので、少額からSOX指数に投資できるという魅力があります。