テスラ(NASDAQ: TSLA)は、テキサス州オースティンに本社を置くアメリカの電気輸送およびクリーンエネルギー企業です。テスラは、同社が製造・販売する自動車のブランド名および自動車自体の通称でもあります。

テスラが現在提供している製品には、電気自動車、家庭用からグリッド規模のバッテリー電気輸送機器、ソーラーパネル、その他関連製品やサービスなどがあります。

テスラの2023年4~6月の販売台数は過去最高

テスラは2023年4~6月期に、電気自動車(EV)の世界販売台数が前年同期比83%増の46万6140台となったと発表しました。これは、主要市場の米国と中国での値下げが奏功したことによるものです。

また、米国政府による販売補助金が満額支給されたことで、「モデル3」など大衆車の販売が後押しされました。過去1年間は販売成長率が50%を下回っていましたが、4~6月期は勢いを取り戻したのです。

4~6月期の世界販売台数は四半期ベースで過去最高となりました。セダンの「モデル3」とスポーツタイプ多目的車(SUV)の「モデルY」の大衆車2車種の販売台数は合計44万6915台で、前年同期比87%増となり、販売全体をけん引しました。4~6月期の世界生産台数は前年同期比86%増の47万9700台でした。販売台数の拡大が収益の改善にどこまで寄与するかに注目です。

今年20周年を迎えたテスラ

テスラは、2003年7月1日にマーティン・エバーハードとマーク・ターペニングによって設立されました。当初の社名はテスラ・モーターズで、発明家であり電気技師であったニコラ・テスラに敬意を表して命名されました。決済会社ペイパルの成功で財を成したイーロン・マスクは、当時テスラの主要投資家の一人でした。

しかし、イーロン・マスクは、2008年にテスラのCEOに就任。テスラを電気自動車のトップメーカーに成長させるために、積極的な投資を行いました。また、テスラの車をより手頃な価格で提供するために、生産技術の開発にも力を入れました。

その結果、テスラの車は世界中で人気を博し、電気自動車のトップメーカーとなったのです。そして、イーロン・マスクはテスラの成功によって、世界で最も成功した起業家の一人となりました。

テスラは、現在、電気自動車だけでなく、太陽光発電システムなどのクリーンエネルギー関連製品も製造しています。テスラは、今後もクリーンエネルギーの普及に貢献し、世界に大きな影響を与えていくことが期待されます。