今注目の書籍の一部を公開して読みどころを紹介するシリーズ。今回は2024年から始まる新NISA制度について解説した竹川美奈子氏の『大改正でどう変わる? 新NISA 徹底活用術』の一部を特別に公開します。著者本人が同書を解説する無料セミナー情報も!

※本記事は竹川美奈子著『大改正でどう変わる? 新NISA 徹底活用術』(日経BP 日本経済新聞出版)から一部を抜粋・再編集したものです。

Q:今つみたてNISA(あるいは一般NISA)で持っている商品を、新しいNISA口座に入れられますか?

A:新しいNISA口座には移せません。

2024年スタートのNISA口座は2023年までのNISA(つみたてNISA、一般NISA)とは切り離され、新しい制度としてスタートします。

そのため、つみたてNISA口座や一般NISA口座で保有する商品を新しいNISA口座に移すことはできません。2024年からのNISA口座で非課税の対象となるのは「新規に購入した」商品に限られます。

Q:今、特定口座で持っている投資信託をNISA口座に入れたいのですが?

A:「新規で買う」商品のみが対象です。

現在、金融機関の課税口座(特定口座や一般口座)ですでに保有している株式や投信なども、新しいNISA口座に移管することはできません。非課税の対象となるのは、NISA口座内で「新規に購入した」商品に限られます。

特定口座にある商品を非課税で運用したい場合には、特定口座にある商品を売り、新しいNISA口座で買い直すことになります。

Q:今、一般NISAを利用しています。2024年までに何か手続きが必要ですか?

A:自動的に口座が開設されます。

今、つみたてNISAや一般NISA口座を開設して利用している人は、同じ金融機関に自動的に2024年から新しいNISA口座が開設されます。2024年以降も同じ金融機関でNISA口座を利用したい人は、特段手続きを行う必要はありません。積立金額をふやす、商品を変更するといったことを検討している場合には、改めて設定を行いましょう。

また、この機会に金融機関を変更したい場合には、金融機関を変更する手続きを行う必要があります。