確定給付企業年金(DB)がある人は…羨ましい悩みですが要注意!

確定拠出年金(iDeCoやDC)と公的年金、これだけでも大変そうに感じるかと思いますが、これに企業年金、とくに確定給付企業年金があると要注意です。

確定給付企業年金も、確定拠出年金と同じように受け取り方法を選べます。大きく違うのは、年金受け取りにした場合の利回りです。確定給付企業年金では、退職金などを年金で受け取る場合、利回り分が付利されて支給されます。企業によって、計算される利回りが1%の場合もあれば、3%の場合もあるなど、利回りに違いがあるので要確認です!

一方で、安心できない側面もございます。確定給付企業年金には、安全性のリスクが常にあります。基本的には受け取り金額が約束された制度ではありますが、企業年金の運用がうまくいかなかった場合や、積み立て不足が生じた場合、企業がその不足分を穴埋めしなければいけないため、将来の年金額が減るなどの可能性もあります。また倒産、合併などで支給額が見直される可能性もありますので、確実ではないことは覚えておいてください。

いくつかの注意点も書かせていただきましたが、ハッキリ言って、「これ」という正解はありません。

今回は制度面やデータから説明しましたが、実際には”運用する・運用しない”や”まとまったお金がすぐに欲しい・すぐには必要ない”など、個人が置かれている環境によって考え方が変わってきます。

ただ、何もしないのは非常にもったいので、少し早めかもしれませんが、来たるべき時に備えて、情報収集と現状分析からスタートしてみてください。