2024年1月から新しいNISAが始まることが、制度の恒久化と共に正式に決まりました。これで資産形成のツートップが決定的になったように感じます。2017年、2022年にはiDeCo(個人型確定拠出年金)が制度改正により、多くの人が利用できる制度となり、今回の改正でNISAも恒久化と自由度の高さで使いやすい制度となりました。

新NISAの詳しい解説については他の方にお譲りするとして、NISAや確定拠出年金(iDeCoやDC)を利用して資産形成をしていく上で、ぜひ覚えておきたい数字をいくつか紹介しておきたいと思います。

元本が2倍になるまでの年数が簡単に求められる「72の法則」

「72の法則」とは、投資や利子などの“複利”を計算するときに使われる簡易的な計算方法の一つです。

金融広報中央委員会が3年ごとに「金融リテラシー調査」なる、個人のお金や金融に関する知識や行動の特色を把握するためのお金の知識度調査をしています。そこに、この「72の法則」の問いがあるのですが、正答率は41%となっています。かなり知られてきた法則かと思いますが、あらためてご紹介いたします。

計算は簡単で、72を想定利回り(%)で割ると、その投資額が2倍になるまでに“必要な年数”を求めることができます。例えば、利回りが5%の場合、72÷5=14.4なので、投資額が2倍になるまでに約14年半かかることが分かります。

また倍にするのに必要な利回りを求めることもできます。10年で倍にすることが目標でしたら、72÷10年=7.2%が必要ということがわかります。