値動きも楽しめる? ゲーム株の特徴

株式市場において、ゲーム株はスリリングな投資先として語られることが少なくありません。ヒットタイトルが出ると、株価が数倍に大化けし、その後の値動きも激しくなる傾向にあるためです。

例えば位置情報を利用したアプリゲーム『ドラゴンクエストウォーク』が社会現象となったとき、共同開発したコロプラとスクウェア・エニックスの株価は顕著に上昇しました。大型株のスクウェア・エニックスは比較的緩やかな変動となりましたが、コロプラ株式はその後急落し、リリース前の水準まで下落しています。

【コロプラとスクウェア・エニックスHDの株価(月足終値 2018年12月末=100)】

Investing.comより著者作成

過去にはさらに極端な変動を見せたゲーム株もあります。ガンホー・オンライン・エンターテイメントは『パズル&ドラゴンズ』の流行で株価が100円台から1万6000円台にまで駆け上がったほか、『モンスターストライク』がヒットしたMIXI(ミクシィ)も数百円台だった株価が6000円台にまで急騰しました。

【ガンホー・オンライン・エンターテイメントの株価(月足)】

Investing.comより著者作成

【MIXI(ミクシィ)の株価(月足)】

Investing.comより著者作成

このようにゲーム株は時に激しい値動きが生じることから、マネーゲームの舞台となることも少なくありません。特に時価総額が小さい小型の銘柄でその傾向があるでしょう。投資の際は、慎重に判断するようおすすめします。

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。