「決算書」ってどういうもの?

決算書は、会社経営の結果を数字であらわしたものです。決算書を見ると、いろいろなことがわかりますが、そのなかでも特に重要なのは、その会社が儲かっているか、また、つぶれなそうかの2つです。

「儲かっているか」を収益性、「つぶれなそうか」を安全性といいます。会社をとりまくさまざまな関係者は、収益性と安全性がわかることで、会社との付き合い方を決めることができるようになります。

取引先は、取引を続けるかどうか。
投資家は、その会社の株を買うかどうか。
銀行は、お金を貸すかどうか。
就職活動をしている人は、働くかどうか。
従業員は、働き続けるかどうか。

会社の関係者にとっては、その会社がきちんと支払ってくれるかが重要です。取引先なら代金、投資家なら配当、銀行なら融資の返済、従業員なら給料です。

決算書で収益性と安全性がわかることで、きちんと支払ってくれるかの判断に役立てることができるのです。決算書は共通のルールによってつくられるので、過去の数字とくらべたり、他の会社とくらべたりすることもできます。

決算書が読めるようになるということは、その共通のルールを知って、収益性や安全性を判断できるようになるということです。