あえて「複利」を可視化! 「たけのこ貯金」とは

まずは「たけのこ貯金」のネーミング、子どもたちに真っすぐスクスク成長してほしい、そんな願いが込められています。

そして、やるべきことは年1回、子どもにお年玉の中から「たけのこ貯金」する額を決めさせ、子ども名義の銀行口座に預けるとともに、残高の3%を利息として子どもにあげる、というシステムです。特に難しいことはなく、シンプルなのがいいですね。

例えば、預金残高が9万5000円で、お年玉の中から5000円を「たけのこ貯金」するとします。貯金後の残高10万円に対して3%、3000円を親から子どもにあげることになります。

そして、銀行口座に預けるとき、お年玉分と「たけのこ貯金」である3%の利息を別々に入れるのがミソ。別々に入れると、預金通帳に2段になって記帳されるので、3%の利息金額の横に「たけのこ貯金より」と鉛筆で書いておくのです。

こうすれば、「たけのこ貯金」としていくらもらったかが一目で分かるようになります。そして、預金残高に対する3%ですから、年々その残高が増えるにつれて、利息(たけのこ貯金)も増えていくという仕組みです。

この筆者がなぜ「たけのこ貯金」を考案したのかというと、親からはお年玉をただあげるのではなく、お金がお金(利息)を生む仕組みを教えたいと、そんなふうに思ったからだとか。金融リテラシーの1つでもある「複利の効果」、つまりお金や金利の本質みたいなものを、難しい言葉を1つも使わずに、小学生でも自然に実感できるところがいいなぁと、そんなふうに思った次第です。

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以上、お年玉がお年頃のお子さまがいらっしゃる、そんなご家庭では一考の価値があるのではないかと思い、ご紹介させて頂きました。

なお、「最近は紙の通帳なんてなくなってるよ」とか、野暮なことは言いっこなしでお願いしますね(笑)。