2023年も「値上げの年」に

食品を巡っては、昨年は多くの品目で値上げが行われ、たびたびニュースになりました。生活費の上昇から、家計が苦しくなった世帯も少なくないでしょう。

今後は値下げまでは望めなくとも、せめて価格の維持を期待したいところですが、残念ながら今年も値上げの波が押し寄せそうです。

帝国データバンクの「『食品主要105社』価格改定動向調査―2022年動向・23年見通し」によると、上場する主要は食品メーカー105社を対象に調査したところ、2023年4月までに値上げが予定されている食品の品目数は7000品目を超えました(2022年12月21日時点)。値上げは特に2月に集中しています。

【2023年に値上げ予定の食品】
・1月:580品目
・2月:4277品目
・3月:1693品目
​・4月:602品目

特に「加工食品」で多くの値上げが予定されており、値上げ率の大きさは「原材料(小麦・砂糖類)」で最も大きくなりました。2023年全体の平均値上げ率は約18%で、前年(14%)を上回るとみられています。

【2023年に予定される値上げの内訳】

出所:帝国データバンク 「食品主要 105 社」価格改定動向調査―2022年動向・23年見通し

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。