金利の上昇を受け、多くの銀行株が上昇しています。しかし、中には出遅れ感のある銘柄もあります。例えば滋賀銀行は2024年7月12日までの5年間で株価は約70%上昇していますが、銀行株ETFの上昇率は同じ期間で約150%(2.5倍)に達しています。

滋賀銀行の出遅れが一時的な要因によるものなら、解消されれば株価上昇のきっかけになるかもしれません。

相対的に低い滋賀銀行の株価はチャンスといえるのでしょうか。業績から探ってみましょう。

関西の有力銀行の1つ 強みは産業集積地の滋賀県での高シェア

まずは滋賀銀行の概要を紹介します。

滋賀銀行は滋賀県を地盤に持つ地方銀行です。1933年に百卅三(ひゃくさんじゅうさん)銀行と八幡銀行が合併し設立されました。2010年に第二地方銀行のびわこ銀行が関西アーバン銀行(現・関西みらい銀行)と合併してからは、滋賀銀行は滋賀県内に本店を持つ唯一の銀行となっています。

滋賀県におけるシェアは圧倒的です。預金と貸出金のシェアはそれぞれ46%と49%に達しています(2022年9月末。ゆうちょ銀行・商工中金・日本政策金融公庫を除く 出所:滋賀銀行 会社概要また帝国データバンクによると、滋賀県内の企業の58%が滋賀銀行をメインバンクと認識しているようです(出所:帝国データバンク 滋賀県内企業メインバンク調査(2023年))

滋賀県は製造業が盛んな地域です。多くのメーカーが生産拠点を置くほか、フジテックや日本電気硝子など滋賀県に本社を構える大企業も少なくありません。これらから、滋賀県は県内総生産に占める製造業の割合が全国首位となっています(出所:滋賀銀行 決算説明会資料)

強固な地盤で盤石なシェアを持つ滋賀銀行は関西の有力行に数えられます。総資産は関西の地方銀行で京都銀行、関西みらい銀行に次いで3位です。

【関西地盤の地銀の総資産(単体、2024年3月期)】
・京都銀行:11兆5498億円
・関西みらい銀行(大阪):9兆0068億円
・滋賀銀行:7兆9442億円
・南都銀行(奈良):6兆7638億円
・池田泉州銀行(大阪):6兆3926億円
・紀陽銀行(和歌山):5兆8197億円
・但馬銀行(兵庫):1兆3378億円

出所:全国地方銀行協会 地方銀行の決算