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今年の成人式は、成人年齢が引き下げられて最初の開催です。多くの自治体は例年通り20歳を対象として行われるとみられていますが、伊賀市は18~20歳まで月を分けて開催する方針を示しました。また自治体によっては「二十歳のつどい」などの名前で催しが行われるようです。いずれにせよ、門出を祝う気持ちに変わりはないでしょう。

しかし、今から5年前、そんな成人式を台無しにした「はれのひ事件」が起こりました。

当日に振袖がない! 成人式を台無しにした前代未聞の事件

はれのひ事件とは、振袖の販売やレンタルなどを請け負っていた「はれのひ」が、成人式の当日に営業を停止した事件です。報道では、約1300人の新成人が被害に遭い、契約ベースの被害額は約1億8400万円に上ると伝えられています。

事件はまず、つくば市で起こります。同市は事件が起こった2018年、全国より1日早い1月7日に成人式が行われました。はれのひの一斉休業の前日だったことから、この日まではサービスが行われ、利用者の全員に着付けが行われたようです。

しかし、はれのひの経営はすでに窮地に陥っており、給与未払いが発生していました。従業員の多くが流出したことからスタッフの数が足りず、つくば市においても成人式に間に合わない人も出たようです。

そして全国的に成人式が行われた翌日、はれのひが突如営業の取り止めを発表し、事件が一気に表面化しました。事前の連絡もないまま、利用者は式当日に張り紙やSNSで事態を知り、大混乱に陥ります。はれのひに振袖のレンタルや着付けの予約をしていた新成人の多くは、晴れ姿を諦めざるを得ませんでした。

はれのひには、その後のずさんな対応にも多くの批判が集まりました。代表者の男性は事件当日から行方をくらまし、やっと姿を現したのは18日後のことです。それも、破産するため被害者には弁済できない旨を説明する記者会見の場でした。

会見では、「どう対応していいか分からなかった」ことから事件当日に知人宅にいたことも明かしており、多くの人の憤りを招いたことは間違いありません。