11月の米国株マーケットの見通しとポイント
米国株の季節性アノマリーに従えば11月は強気の月です。
実際、1950年~2020年5月までのS&P500の月間平均リターンは+1.6%であり、米国株が上昇することが期待されます。
そんな11月の注目ポイントはFOMC(連邦公開市場委員会)終了後の会見でしょう。なぜならFRBウォラー理事は今回のFOMCにおいて、12月以降の利上げペースについて議論すると言及しているからです。言い換えれば利上げペースが今後どのようになるのか、その見通しが明らかとなる可能性が高いといえます。当然、利下げが始まることがはっきりすればマーケットに資金が集中しやすくするため、株価にもプラス材料となるはずです。
おわりに
季節が移ろうように、経済にもサイクルがあります。
そして米国経済はこれまでに何度も経済危機に見舞われながらもパワフルに成長してきました。
米国が次世代産業で世界をリードしていることを考えれば、少なくとも10年20年先の未来も米国が有力な投資先である可能性は非常に高いはずです。
その前提に立てば、米国株に長期投資を続けることは「良い習慣」であるはずです。
長く苦しい局面が続けば続くほど、その反動で大きく上昇していく局面もやってくることは歴史が証明しています。一番のリスクは投資をやめてしまうこと。今こそ投資を継続する絶好の機会だと筆者は考えます。
執筆/鈴木 林太郎
金融ライター、個人投資家。資産運用とアーティスト作品の収集がライフワーク。どちらも長期投資を前提に、成長していく過程を眺めるのがモットー。Webメディアを中心に米国株にまつわる記事の執筆多数。