9月の米国株マーケットも、年初から続く「インフレ問題」に翻弄され、株価も乱高下を繰り返す難しい展開が続きました。

特に9月13日に発表された米CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回ったことで、S&P500が4.3%安、ナスダックが5.2%安と、実に2年ぶりとなる記録的な急落へつながる強烈なネガティブサプライズとなりました。

また9月20、21日に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)でも市場の予想通り3回連続となる0.75%の利上げが継続され、マーケットはさらに下落する展開が続いています。

そして日本はというと、FOMC後に日銀が金融緩和を継続することを強調したことで、為替市場は1ドル145円90銭まで円安が進みました。また同日、1998年以来となる24年ぶりの円買い介入を政府・日銀は実行し、5円ほどの円高が進みましたが、1週間もたたないうちに1ドル145円近くに戻っており、今後も予断を許さない状況がしばらく続きそうです。何よりも「有事の円」としての機能が揺らいでいることは、私たち日本の米国株投資家にとって警戒すべき時期が今後も続くことを意味します。

そんな波乱の展開だった9月のダウ平均株価、S&P500、ナスダックの動き、そして世界中の熱い視線が注がれたFOMCを振り返ります。