10月の米国株マーケットは年初からの厳しい相場にもようやく変化の兆しが見られ、今後のマーケット展望を考える上でプラス材料が多いポジティブな月となりました。

10月のポイントを振り返ると、まず10月13日に発表された9月米CPI(消費者物価指数)でしょう。総合は市場予想8.1%に対して結果8.2%、コアは市場予想6.5%に対して結果6.6%でした。市場予想をわずかに上回る結果となり、CPIの発表を受けて一時的に株価は下落しました。

とはいえエネルギー価格は下落傾向にあり、高インフレに悩まされてきた米国経済もようやくピークアウトが始まりつつあることを実感する数字ともいえます。こうしたデータにも表れているように、長く悩まされ続けてきたインフレからの脱却が近づきつつあると考えられるでしょう。

これら一連の材料が徐々にプラスに働き、マーケットにも次第に資金が集まり、月末にかけて株価も上昇傾向になりました。

そんな10月のダウ平均株価、S&P500、ナスダックの動きを振り返ります。