11月の米国株マーケットは年初からの長く厳しい相場環境にもようやく出口が見えてきた、そんな明るい兆しを感じる月でした。
特にマーケットの流れを変えたのが11月10日に発表された10月米CPI(消費者物価指数)です。市場予想8.0%に対して結果7.7%となり、市場予想比で0.3%低くなりました。CPIは4カ月連続で伸び率が鈍化して、インフレのピークアウトへの期待感がマーケットの上昇を支えました。
また11月23日に公開されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録もマーケットに好感されました。FRBメンバーの多くが「利上げペース減速」について、「間もなく適切になる」との見方をしていることが分かったためです。
そんな11月のダウ平均株価、S&P500、ナスダックの動きを振り返ります。