世界株式の6割を占める金融大国

今日ではアメリカは世界の中心たる超大国に成長しています。ここでアメリカの基本的な情報を確認しましょう。

【アメリカ合衆国 基礎データ】
・面積:983万平方キロメートル
・人口:約3億3200万人(2021年7月米統計局推計)
・GDP:18兆4226億ドル(実質、2020年)
・GDP成長率:5.7%(2021年)
・軍事力:約133.6万人(2020年3月末)
・国防費予算:7126億ドル(2020年度)

出所:外務省 アメリカ合衆国基礎データ

アメリカは経済・軍事の両面で世界トップクラスの規模を誇り、特に経済はさまざまな業種で世界的な大企業を多く抱えています。全世界の株式で構成される株価指数「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)」も、2022年5月末時点で6割以上をアメリカ株式が占めました。同指数に連動する投資信託は「オルカン」などと呼ばれ人気がありますが、その大部分はアメリカ株式で運用されることになります。

【世界株式の構成比】
・アメリカ株式:60.55%
・日本:5.5%
・イギリス:3.94%
・中国:3.5%
・カナダ:3.27%
・その他:23.24%
※2022年5月末時点

出所:MSCI ACWI Index (USD)

また、アメリカは家計も独特です。日本は家計資産の半分以上を現金・預金が占めますが、アメリカは13%ほどしかありません。対して株式や投資信託といったリスク資産は半分以上を占めます。家計から企業へ資金を供給する流れができていることも、アメリカが大きく経済成長できた理由かもしれません。

【家計の国際比較】

出所:日本銀行 資金循環の日米欧比較(2021年8月20日)