ネット証券の投信売れ筋ランキングの2024年6月のトップは、前月と同様に同率で「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。ランキングのトップ10は、ほぼ変動がなかった。今年スタートした新NISAによって、ネット証券では投信の積み立て投資が一段と活発になっていることなどから、1カ月程度で売れ筋が大きく変化することは少なくなっていると考えられる。その中で、新たにトップ10入りした「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」や「Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)」は、それだけネット投資家に強い印象を与えた商品だといえる。前月に第6位だった「SBI 日本株4.3ブル」はトップ10を外れた。

 

ランキングは、投信の販売額で群を抜いているSBI証券と楽天証券の公開情報を使用。各社ランキング1位に10点、以下、順位が落ちるたびに1点を減点し、第10位を1点として、2社のランキング10位までのファンドの点数を集計し、点数の多い順に並べた。

◆新NISAで積立投資が定着し、米株インデックスファンドは定番化

ランキング上位の顔ぶれは、第3位に「iFreeNEXT FANG+インデックス」、同率の第4位に「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」と「楽天・S&P500インデックス・ファンド」、そして、同率の第6位に「楽天・全米株式インデックス・ファンド」、第8位に「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」、同率の第9位に「<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」と「楽天 日本株4.3倍ブル」という内容だった。この銘柄は、トップの2銘柄と同様に前月と順位も同じだ。現在のネット証券の売れ筋の定番といえる商品群になっている。米国の大型株を中心にしたインデックスファンドが大半を占めるラインナップといえる。今年6月以降も史上最高値を更新し続けている主要な株価指数は米国「S&P500」と「NASDAQ総合」という事実の下では、この結果も当然といえるだろう。

一方で、前月は第6位だった「SBI 日本株4.3ブル」がトップ10圏外に落ち、代わりに「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」や「Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)」がトップ10に食い込んできた。

「SBI 日本株4.3ブル」については、日本株が3月22日に日経平均株価で4万888円、TOPIXは2813ポイントの高値を付けてから、高値もみ合いの状態を約2カ月間続けていることから、タイミングを狙ってブル型を購入する投資家は、継続して投資し続けることが難しくなっているところだろう。ただ、7月になってTOPIXは1989年12月に付けた史上最高値2884ポイントを更新し、日経平均株価も4万円を超えて最高値を更新してきただけに、再び、日本株人気が戻ってくるのかが注目される。