自身で年金記録を確認し、将来へ備える姿勢が大事
このような年金記録問題や、その解決に向けての取り組みがあったことを踏まえ、これからどのように自身の将来の年金収入を見込むかが重要となってきます。年金制度で誤解されている部分については次回以降取り上げますが、現状の公的年金制度がどのようなものか、今後どのような制度改正が行われるかなどを理解し、自身の年金記録もしっかり確認し、不明な点は年金事務所などで相談をすることが現実的な対策です。
多くの人にとって、年金は高齢期・リタイア後の主な収入源となります。公的年金制度の老齢年金(老齢基礎年金や老齢厚生年金)は終身で受け取れる年金となり、長生きリスクに備える柱となります。また、公的年金制度には高齢期に受ける老齢年金だけでなく、障害年金や遺族年金など様々な給付があります。年金についての不信はあるかもしれませんが、多くの人がいずれは年金を受給する立場になりますし、障害年金や遺族年金ならば自分が全く予期しないタイミングで受給することもありえます。
受けられるはずの年金はしっかり受けられるよう、「ねんきん定期便」をはじめ、確認すべきものは確認する、その姿勢が非常に重要です。