ローンが通ったはいいが…待ち受けていたのは毎月赤字の家計
ローンが通り新居も完成し、大竹さんファミリーの夢の新生活が始まりました。しかし、住宅ローンの返済が始まってしばらくすると、めぐみさんの心配どおり毎月の家計が赤字続きになっていたのです。
最大の原因は、以前は借り上げ社宅で家賃のほとんどを会社が負担してくれたのに、持ち家になって、毎月のローン返済として住居費が全額自己負担になったこと。住居費アップを見込んでボーナス払いを利用し、毎月の返済額を抑えたつもりですが、それでは不十分だったようです。具体的に言えば、手取り収入月33万円に対し、毎月の返済額は9万円で、赤字額としては毎月2万円から3万円ほど。どこかに過剰な支出はないかと月々の収支内訳も拝見しましたが、特段問題のある支出はありませんでした。
今のところ、ボーナスで赤字の穴埋めができています。けれども、子どもたちが成長して教育費がもっとかかるようになれば、ボーナスだけでは間に合わなくなるでしょう。「やはり無謀な計画だったか……」と大竹さんも反省するようになったそう。そして、私にこう言いました。
「もう家を売ったほうがいいんでしょうか?」
大竹さんは理想のつまったマイホームを手放してしまうのか……後編へ続く>>