住まいのプランを考えるうちに夢は膨らみ…予算よりも500万円オーバー

大竹さんは、めぐみさんが萌ちゃんを妊娠したタイミングでマイホームの取得を決めました。建売やマンションではなく、注文住宅にしたのは、自分たちの理想を反映したいと考えたためでした。頭金も500万円ほど入れられるので、それほど無謀なことだとは思ってもみませんでした。

しかし、いざ住まいのプランを考えるうちに、夢はどんどん膨らんでいきます。住宅メーカーの人にキッチンやお風呂の装備などをあれこれ紹介されると、やはりいいものを選びたくなります。めぐみさんは住宅ローンの返済が心配なので、あまり高額にならないようにと言いました。しかし、普段は冷静な大竹さんもマイホームのために平常心を失ったようで、「大丈夫」と押し切られてしまったのだそうです。

大竹さんご夫妻が当初の目安としていた住宅の予算は4000万円ほどでしたが、実際にかかったのは約4500万円と500万円ほどのオーバーとなりました。

自己資金を500万円入れて、借り入れは4000万円――そんな大金を借りられるのかとの不安もありました。大竹さんの年収は約700万円。35年のローンにした場合の年間の返済額は約150万円で、年収に対する返済の割合(返済率)は約21%です。審査の基準となる金融機関の返済率の目安は25%から35%と言われており、大竹さんは問題なくローンが通りました。