まとめ

公的年金は、保険料収入だけでなく、国庫負担と積立金が財源となっています。

基礎年金(国民年金)の半分が国庫から負担されることから、自身が日々の生活で納めている税金分を受け取ることができず、逆に損をすることになるかもしれません。「払い損になるのでは?」と保険料を納めないという考えはありえないはずです。

「どうせ、年金はもらえない」という風評に惑わされることなく、将来の生活を支えてくれる制度であることを認識することが大切です。

過去7回でも年金の歴史をご紹介してきました。さまざまな “紆余曲折”を経て、現在の公的年金制度が確立されてきたことを鑑みても、モヤモヤが少なくなるよう小まめに制度を見直してもらうことと、私たち一人ひとりが義務である保険料を納付し、「人生のリスク」に備えられるように公的年金の理解を深めることが必要ですね。