少子高齢化で若い世代は年金の「払い損」なのか?
若い世代を中心に、公的年金に対して「払った保険料が戻ってこないのでは?」「年金が受け取れないのでは?」という、損得や受給できるかどうかを不安視する声があります。
そもそも公的年金制度は“保険“であるため、元を取るとか損得で論じるものではありません。また、社会保障制度で加入義務があるものです。
しかしながら、少子高齢化を目の当たりにしてモヤモヤと不安を抱く気持ちも分かります。
ただ、やみくもにモヤモヤする前に「本質」に目を向けることも重要で、まずはそこから解説していきます。
ポイントは…
1.公的年金は終身年金であり、老齢・障害・遺族と予測できない生活上のリスクに備える「保険」
2.日本の公的年金制度が「世代間扶養の賦課方式」を採用するには理由がある。公的年金がなかった場合、少子高齢化のなか、個々人の財力だけで高齢者を扶養していかなければならない
3.確かに、賦課方式にもデメリットはあるものの、持続させるための施策がある
それぞれ解説していきます。