日本を代表する株式指数である「TOPIX」と「日経225」に連動するETFが東京証券取引所に上場されたのが2001年7月。当時わずか9銘柄だった国内上場のETFは、現在約250銘柄まで拡大し、同時に資産クラスや手法の多様化も進展。20年あまりの間に、残高も売買代金も飛躍的に拡大しました。

さらにグローバル市場に目を転ずると足元の銘柄数は8100本超、残高もおよそ1000兆円に拡大するなど、国内外で個人投資家・機関投資家を問わず、資産運用の必須ツールとして完全に市民権を獲得しています。

そこで、年金・機関投資家向け運用情報誌『オルイン』を発行する株式会社想研では、TOPIXと日経225に連動するETF誕生20周年を記念し、2021年12月にオンラインセミナーを開催しました(主催:株式会社想研 後援:東京証券取引所/日本取引所グループ)。

パネリストにはブラックロック・ジャパンのETF事業部 グローバルマーケッツ&プロダクツ ヴァイス・プレジデントである佐々木康平氏、日興アセットマネジメントのETFビジネス開発部 ETFビジネス開発グループ グループマネージャーである花村憲治氏、野村アセットマネジメントのETF事業戦略部 チーフ・ETF・ストラテジストである渡邊雅史氏、モデレーターには前S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス日本オフィス統括責任者の牧野義之氏を迎え、これまでの国内外ETF市場の変遷を知るETF業界のスペシャリストならではのさまざまな視点から、「ETFのこれまでとこれから」について議論していただきました。

『Finasee(フィナシー)』でも、このセミナーの模様を12月中旬から3回に分けて配信し、多くの方に視聴いただきました。本記事ではセミナーの内容をダイジェスト形式でご紹介します。

スペシャリストが多様な議論でETFを深掘り

本オンラインセミナーの第一部のテーマは「グローバル&国内のETF市場の振り返り」。グローバルベースの残高がおよそ1000兆円まで拡大するなど、急拡大を遂げてきたETF市場がどのような経緯で成長してきたのか、議論が展開されました。

第二部ではインデックス&ETF市場の最新潮流と題して、指数や商品の最新トレンドにフォーカスした議論が展開されました。セミナーの動画はこちらをご覧ください。

第三部では、セグメント別に見る、国内投資家のETF活用をテーマに、個人投資家、機関投資家それぞれのETF活用の最新動向や今後さらに活用が広がるための課題についてディスカッションが繰り広げられました。セミナーの動画はこちらをご覧ください。