勉強をしても、いざ投資となると二の足を踏んでしまう…

すると次に問題になるのは、「年利4%での運用は可能か」です。年利4%はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の期待リターンと同程度で、一般的に中くらいといえます。ところが、近藤さんには投資経験がまるでありません。6000万円のお金の預け先の内訳を見せてもらったところ、

A銀行:1000万円
郵便局:1000万円
JA:1000万円
B信用金庫:1000万円
C信用組合:1000万円
D銀行:1000万円

という具合でした。すべて預貯金です。「ペイオフ対策ですか?」と尋ねると、「はい」とやや恥ずかしそうに答えました。

ご自身にとっても「“投資”をして不労所得を得る」というのが、一番のボトルネックだったようです。元手のお金があっても、預貯金だけでは運用益はほとんど得られません。そこで、投資をしなければならないことは分かるので、インデックス投資などの勉強をしました。しかし、いざ実践となると最初の一歩が踏み出せなかったのです。

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