65歳以降も働くと、年金受給額が変わる頻度も高くなりがち…必ず通知をチェック!
これまでは65歳までに退職していた人も多かったことでしょうが、今後は65歳以降に働く機会も増えるでしょう。そして、65歳以降働くと年金額が変わる頻度が増えることにつながります。65歳時点での厚生年金加入期間が20年にわずかに満たなかった人の場合、その後の厚生年金加入と在職定時改定によって20年以上を満たした結果、加給年金が加算されるようになったり、反対に振替加算が加算されなくなったりすることもあります。本人・配偶者の加入記録や生年月日によってはこういった加算部分の受給額にも影響することがあります。また、現行の年金額改定制度や改正後の在職定時改定制度とは別に、在職老齢年金制度による老齢厚生年金のカットがあることも忘れないでおきたいところです。
年度の途中でも年金の受給額が変わると、日本年金機構よりお知らせが届くことになっています。改正後の在職定時改定によるお知らせがいつどのように届くかについて詳細はまだ決まっていませんが、在職定時改定があると、当然老齢厚生年金の受給額が変わることになりますので、その他の受給額変更理由もあってお知らせが頻繁に届くこともあるでしょう。そうなると、「どれが正しい年金額なのだろう……」と思うことがあるかもしれません。65歳以降働く場合は、働いて年金額がどのように変わったか、通知に書かれた年金額はいつ、どのタイミングで計算されたものかをしっかり把握することが大切です。