「日本航空(JAL)」といえば日本の空を支える大企業ですが、実は破綻の歴史があります。 破綻時の負債総額2兆3000億円は事業会社として平成最悪。今でこそ株式の時価総額は1兆円に迫っていますが、破綻が確実視された当時は株価が1円になるまで売り込まれました。

今日は日本航空の破綻と復活の歴史に触れましょう。

2010年に破綻。最後の株価は1円

2010年1月19日、日本航空は会社更生法を申請し、事実上の経営破綻を経験します。当時のリリースによると、米国同時多発テロなどが原因で国際便の需要が減少し脆弱な財務が続いていたところ、リーマンショックによるビジネス需要・国際貨物需要の急減で大幅な減収となったことが決め手となったようです。

出所:日本航空 株式会社企業再生支援機構に対する再生支援申込み及び支援決定、並びに会社更生手続き開始申立て及び開始決定に関するお知らせ

破綻時の負債総額は2兆3221億円。帝国データバンクによると、平成30年間(1989~2019年)の大型破綻ランキングでは4番目、負債が大きくなりやすい金融機関を除けば最悪の負債総額となりました。

【平成の大型倒産 負債額ランキング(1989~2019年)】
1.協栄生命保険:4兆5297億円
2.リーマン・ブラザーズ証券:3兆4314億円
3.千代田生命保険:2兆9366億円
4.日本航空グループ:2兆3221億円(※)
※「日本航空」「日本航空インターナショナル」「ジャルキャピタル」の合計

出所:帝国データバンク 平成の大型倒産・上位 30 社

会社更生法適用のリリース前から事前報道で日本航空の株価は大きく下落し、100%減資(※)が報じられた直後の1月13日には7円と1桁台にまで急落していました。

※100%減資=既存株主が持つ株式の価値をゼロにする処置

そして2月19日、日本航空株は株価1円で最後の取引を終え上場廃止となります。