コロナ禍のJALの業績

日本航空は新型コロナウイルスという新たな脅威にさらされています。2020年1月5日にWHO(世界保健機関)が中国湖北省武官における原因不明の肺炎の発生を発表して以降、私たちの行動は大きく制限されるようになりました。

ビジネス・観光の両面で航空需要が急減し、日本航空の業績は急激に悪化します。2021年3月期の売上高はコロナの影響がない2019年3月期の3分の1以下にまで低下し、最終赤字は2800億円を超えました。日本航空は借り入れなどで資金調達を行っていますが、苦しい状況が続いています。

【日本航空 業績の推移】

※2021年3月期は国際会計基準(IFRS)、他2期は日本基準

日本航空が2021年5月に発表した中期経営計画では2023年度にコロナ前の利益水準を回復する目標が示されました。日本の翼は再び復活できるのか、要チェックです。

出所:日本航空 2021-2025 年度 JAL グループ中期経営計画

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。
AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。