お勤めの方の所得税は、毎月の給与から源泉徴収され、年末調整を経て、場合によっては確定申告までもつれこみます。年末調整から確定申告の時期にお問い合わせやご質問が増えるのが、iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)や個人年金保険のことですね。所得控除という言葉を目にしたり耳にしたりする機会が増えて、iDeCoがいいのか、それとも個人年金保険なのかと、思いを巡らす人が多くなるのでしょう。

そもそも老後資金準備という観点から考えると、iDeCoや個人年金保険は「自助努力」の手段です。「国の保障」である公的年金、そして、「勤め先の保障」である企業年金や退職金を踏まえて、それらの上乗せとして「自助努力」を検討する、これが老後資金準備を考えるときのセオリーですね。でも、特にiDeCoは退職金や公的年金と一緒に考えなくてはいけないが故に、個人年金保険との比較が難しい、そういう側面があると思います。

そこで今回は、税制の観点から、iDeCoと個人年金保険のことを「積み立てるとき」、「運用しているとき」、そして、「受け取るとき」の3つに分けて比較します。そして、積立、運用、受取の3つのステージを合わせて考えると、これから始めるならどちらなのか、私なりの考えをお伝えしたいと思います。最後までお付き合いいただければ幸いです。