フリーランス・自営業の新規加入が増えている

大江:昨年はコロナの影響で将来への備えを真剣に考える自営業の方が増えたのか、確定申告の時期あたりから1号被保険者の方のiDeCo加入が例年に比べて1.5倍となっていて、毎月6千人ぐらいの新規加入が今もずっと続いています。

マリ:確かに、私の周りでも「ようやく始めた」という声をよく耳にします。そういえば、最近は、iDeCoを新聞などの縦書きの媒体を中心に、「イデコ」と表記されているのを目にする機会が増えた気がします。

大江:確かそうですね。新聞だけでなく、マネー誌も縦書きだと、アルファベット表記が向かないんでしょうね。インターネットでの検索も皆さんの頭の中に「イデコ」という音で記憶されていることから、アルファベットではなく「イデコ」と検索する方の方が多いそうです。

この愛称は、公募で、4351名もの応募があった中から選ばれた名前です。その選出理由は3つあって①「iDeCo」が個人型確定拠出年金の英語表記「 individual-type Defined Contribution pension plan」の一部を使っていること、②「i」に「私」、つまり自分で運用する年金の特徴を捉えていること、③小文字と大文字の交互の組合せがスタイリッシュでおしゃれな印象を与える、でした。
(出所:https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000136983.html
私は「i」に、「自分で自分の将来に備える」というような意味が込められているような気がして、アルファベット表記が気に入っています。

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次回は企業型DCに加入している方の60歳以降のiDeCo活用について解説したいと思います。