積み立ての空白期間を短くするためには準備が肝心
では、ここから具体的な手続きの話に移りましょう。
3月で積み立てがストップした後、5月以降積み立てを再開するには、加入の手続きを行う必要があります。加入をする際に提出する書類はご本人が記入・押印する「個人型加入申出書」と、事業主が掛金上限を証明する事業主の証明書(書類の正式名称は「事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書」)の2つです。事業主の証明書はお勤め先の担当部署に記入してもらうことになるので、少し時間を要することになります。
なるべく積立ができない空白の期間を短くして、65歳までの積立期間を長くするためには、遅くとも3月あたりになったらコールセンターに電話して、必要書類の送付を依頼するとともに、5月の積立開始に間に合う書類提出期限を確認しましょう。予め事業主の証明書を準備しておいて4月あたりになったら 書類の提出をされたらよいかと思います。早め早めの準備がおススメです。
ちなみに、今年の2月から押印廃止の動きがiDeCoでもありまして、先ほどの事業主証明書も事業主印の押印は不要となりました。また、「加入申出書」も、引き落とし金融機関の届出印は相変わらず必要ですが、それ以外の箇所の本人印鑑は不要というように変わっています。またこの加入の申し出書類をスマホなどで読み込むことによってWEBで加入手続きが完結できる金融機関も徐々に増えてきています。10年前以上にiDeCoに加入された当時よりは煩雑な事務手続きも少しずつ改善してきておりますので、便利な方法でお申し込み頂けたらと思います。