お宝度合いを試算してみると……

でも、娘からすると、就職祝いと言っても、これからは娘自身が保険料を負担することになるので、「お宝保険」だと感じてもらえないかもしれない、そんな風に思いました。そこで、娘に就職祝いを渡す前に、保険会社の担当者にお願いして、今、娘が同じ保険を契約した場合、実際に保険料がどれくらいになるのか、試算をしてもらいました。

■生命保険(終身保険)の試算結果

・契 約 者:長女(娘)
・被保険者:長女(娘)、契約年齢22歳
・受 取 人:父(私)
・保険種類:変額保険(終身保険)
・保険金額:500万円
・保険期間:終身
・払込期間:60歳
・払込方法:月払い
・保 険 料:6,530円

ご覧のように、今、娘が契約年齢以外は全て同じ条件の終身保険を契約すると、保険料は毎月6,530円、60歳までの払込総額は約300万円※3になりました。一方、娘が0歳のときに契約した終身保険だと、60歳までの払込総額は約200万円※4、そのうち娘自身の負担は約130万円※5になります。

※3:6,530円×12か月×38年≒298万円

※4:2,825円×12か月×60年≒203万円

※5:2,825円×12か月×38年≒129万円

結果的に私は、保険料が半分以下で契約できる「お宝保険」を娘にプレゼントすることができたのです。そして、無事、娘もこの保険を「お宝保険」だと理解してくれました。めでたし、めでたしです(笑)。

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なお、今、契約すると保険料がこれほど高くなっているのは、娘が生まれた頃と比べて、大幅に金利が低下していることも大きな要因です。ですから、私が娘にプレゼントした「お宝保険」と全く同じものを、今は作れないかもしれません。

でも、単純な話として、一生涯で一番安い保険料という意味では、子どもが0歳のときに契約する終身保険※6は「お宝保険」になると思います。これが、今回、私から子どもがいるお父さんだけでなく、お孫さんがいらっしゃる方々にもお伝えしたかったメッセージです。ご参考になれば幸いです。

※6: 保険会社によっては、契約年齢を0歳とする終身保険を取り扱っていない先もありますので、その点はご留意ください。