国際分散投資を通じた安定運用でリターンを目指す

ただ、今回のご相談には、ご主人が働けなくなった後の将来に備え、運用を通じて老後資金を増やしておきたい、というご希望もありました。

安定した運用でリターンを狙うとき、10年以上の長期で投資期間を取れるなら、世界の経済成長の恩恵を享受しながら年率6%程度のリターンが期待できると言われる「国際分散投資」が王道の手法です。日本を含む先進国、新興国など投資先の地域を分散させながら資産全体のリスクを軽減し、安定的に利益の確保を目指す国際分散の有効性を説明すると、近藤さんにもご納得いただけたようでした。

そこで、保有資産の中でも比較的リスクの高い株式の一部と、ルーブル建ての外国債券を売却し、国際分散投資で実績を持つ「キャピタル世界株式ファンド」を800万円分、購入していただきました。

このファンドについては、一括投資だけでなく月10万円の積立投資も並行して実施されています。仮に相場が大きく下落した場合、一括投資であればその影響を直接受けてしまいますが、積立投資なら数量を多く購入することになり、その後の回復局面でより大きい成長が期待できます。世界への分散投資だけでなく、積立という、時間を分散するアプローチによるリスク軽減についても提案し、ご理解いただいた結果です。