増えている「Funds優待」も楽しみながら長期投資を

Fundsが提供する商品には、株主優待ならぬ「Funds優待」付きのものも増えているという。例えば2019年10月31日に募集が開始された「大阪王将ファンド#1」では、一部の大阪王将店舗で期間中何度でも10%オフで食事できる優待券を、投資額3万円以上の投資家に付与した。

投資家への特典である、新メニューサキドリ試食会&意見交換会の様子

「利回りに注目するだけでなく、優待も楽しみながら『この企業を応援したい』という視点で長期投資を行ってもらえるとうれしいですね。Fundsに掲載している商品は、ほとんど期間を1年間に設定していて、1年後に元本と利子が返ってきます。もちろんそのまま引き出してもいいでしょうが、再投資に回すことで長期的には複利の効果も得られるため、お金も増えやすいはずです」。

ソーシャルレンディングという、どちらかと言えば投資の玄人向けの仕組みを応用し、投資初心者でも利用しやすい資産運用サービスを提供するファンズ。こうした仕組みを、なぜ発想できたのか。それは、代表の藤田氏が金融業界出身者ではないという経歴も関係しているようだ。後編では、藤田氏がフィンテック領域で起業しようと思った経緯、事業を運営していく難しさなどにも迫ってみたい。